北海道の国鉄職員で社会党の地方議員でもあった父は、強烈な家父長意識の持主だった。そして「娘は名字が変わるから」と女の子を差別した。著者は、父に愛されようと自分の名字を名乗ってくれる男性と学生結婚。しかし、2021年6月、夫婦同姓を定める民法750条を合憲とした最高裁判決により夫婦別姓を選択できる可能性を遠ざけたことに怒りが再燃。その怒りを原動力に、介護と女性問題をライフワークとしてきたノンフィクション作家が、家制度に縛られてきた自らの半生を赤裸々に綴った。
第1章 父さんは女の子が気に入らない
第2章 未来への希望と父さんの結核発病
第3章 「女の子」になってしまった私と家族の秘密
第4章 初恋の胸に襲ってくる魔物
第5章 母さんもまた病魔に倒された、そして初恋の終り
第6章 軽率が故に犯した罪
第7章 披露宴後の罵声が生涯の屈折になった
第8章 東京での新しい生活と母さんの他界
第9章 「女の子なんて、教育してもつまらないものだねえ」
第10章 ようやく『父』の支配を拒否した
終章 望む姓で生きられるように、希望を捨てない
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