私たちはなぜ犬を愛し、豚を食べ、牛を身にまとうのか
私たちはなぜ犬を愛し、豚を食べ、牛を身にまとうのか
私達が当然のこととして受け入れているカーニズム(肉食主義)は、家畜動物に生まれてから死ぬまで、想像を絶する苦痛をもたらし、世界中のあらゆる場所で不正行為の原因ともなっている。また、この不可視化された信念体系は、私たちの考えを歪め、感覚を麻痺させている。カーニズムの成り立ちを、社会心理学的視点から分析し、畜産業に従事する人や一般人へのインタビューを交えた分析をもとにその仕組みを解き明かす、気鋭による画期の書。(序文 ユヴァル・ノア・ハラリ)
レビュー(9件)
われわれは犬や猫を食べることには嫌悪を感じる一方で、何の躊躇もなく牛や豚を口にしている。本書は、このわれわれの動物に対する不整合な態度の心理的要因を探索し、われわれの肉食習慣は自然で当たり前の事柄などではなく、むしろカーニズム(肉食主義)とも呼ぶべきイデオロギーの所産であるという洞察を導く。また、この不合理・不条理な信念システムであるカーニズムが、いかにして正当化され社会規範化されているか、いかにしてわれわれの認知システムを歪めているかを暴き出し、有感生物に対するわれわれの本来的な共感を取り戻そうとする。