わたしたちはなぜこんなにもロードムービーに惹かれてしまうのか?
『イージー・ライダー』から『マッドマックス』まで
ロードムービーの誕生と背景、発展の歴史を問い直す。
ロードムービーはいつ誕生し、どんな背景のもと、どのように発展してきたのか。
アメリカに偏らずグローバルな視野で作品を捉えなおし、〈自由〉や〈抵抗〉といった通り一遍の言葉でロードムービーを捌くのではなく、旅がもたらす魂のゆらぎに分け入っていく。
これまでほとんど書かれてこなかった、ロードムービーに焦点をあてて書かれたジャンル研究の新たな地平を拓く画期的な一冊。
序 章 ロードムービー研究のロードマップ
ロードムービー・ジャンルの確立
はじまりを求めて
クルマのモビリティとキネマティック
本書の構成
1 章 アメリカを探して その1--アメリカ合衆国のロードムービー
アメリカ、道路、クルマによるモビリティ
アメリカの古典的ロードムービーーー『イージー・ライダー』から『断絶』まで
ノスタルジーとアイロニーーー古典期以降のロードムービー
中年男たちの生きる道ーーアレクサンダー・ペインの連作ロードムービー
困った男たちと困らせられる女たちーージェンダーとアメリカのロードムービー
2 章 アメリカを探して その2--中南米のロードムービー
アルゼンチンにおける絆と分断
人気作品を通して政治を考える
観光映画を超えて
3 章 クルマと映画作家ーー世界のロードムービー
ジャン=リュック・ゴダール『気狂いピエロ』
アニエス・ヴァルダ『冬の旅』
ヴィム・ヴェンダース『都会のアリス』
クリス・ペティット『レディオ・オン』
北野武『菊次郎の夏』
青山真治『EUREKA』
アッバス・キアロスタミ『10話』
4 章 パロディからポストモダンへーーロードムービーの新たな動向
2本の「ボーダーフィルム」
エイリアン・ウェイ:SF版ロードムービー
終 章 「ワイルドでいこう、ふたたび」
訳者あとがき
参考文献
索 引
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