「国際社会で人類の至宝を守り、後世に手渡す」の理想を掲げ、観光資源としても注目される世界遺産。だが、登録物件が増え続けるなか、いくつもの遺産が危機に瀕し、また各国の政治的介入が常態化するなど課題や矛盾が噴出し始めている。数々の世界遺産の現場を訪ね歩いたジャーナリストがその「光と影」に目を向けながら、文化遺産保護の未来について考える。
はじめに
第一章 世界遺産の光と影
1 失われた巨像の未来
2 条約のシステムと成り立ち
3 日本を取り巻く現状
第二章 世界遺産は生き残れるか
1 多様化する遺産ーー「宗像・沖ノ島」が残したもの
2 噴き出す矛盾と課題
3 翻弄される世界遺産
第三章 越境する世界遺産
1 ユネスコ条約と流出文化財
2 接近する無形遺産と有形遺産
3 悩める「世界の記憶」
4 水中文化遺産と保護条約
5 国内制度と世界遺産条約
おわりに
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