インド思想が説く平和をめざす新原理
9歳でジャイナ教の修行僧、ガンジー思想にも共鳴し、8000マイルの平和巡礼を行ったインド生まれの思想家は、自然に対する愛を強調した独自の平和の思想を提唱する。デカルト以降、近代の二元論的世界観は対立を助長した。分離する哲学から関係をみる哲学へ。暴力から非暴力へ。思いやりに満ちた心の大切さを力説し、地球は1つと、相互関係・共生関係に基づく平和への新しい展望を示す。
私が目撃したツイン・タワーへの攻撃のような悲劇や、軍備拡張競争、環境悪化、社会的不公正などの国際的葛藤は、デカルト的懐疑、二元論、個人主義、その他すべての「何々主義」に根ざしている。(それに対し、)私は、サンスクリットの格言「ソーハム」に要約される、新たな世界観を持っている。この格言は私のマントラになった。これは二元論ではなく、分割されない関係を表すマントラである。--<本書「はじめに」より>
第1部 意味との出会い
第2部 全体性の探求
第3部 インドを巡る旅
第4部 関係をみる哲学
レビュー(14件)
読書日記
2010年5月26日読了 自伝的思想書。面白かった。 著者は、元ジャイナ教の僧侶。 ジャイナ教の思想が、俺の思想と似ているので、読んでいてものすごく共感できた。過去にジャイナ教の経典「バガヴァッド・ギーター」を読んだことがあるんだけど、それはあんまり面白いと思わなかった記憶がある。 ジャイナ教のジャイナとは勝利者という意味で、その名はジャイナ教の思想と合わないような気がする。そういう指摘をちょくちょく受けるのか、そういうこともちょろっと書いてあった。