パラドックスとは何か
: マーガレット・カオンゾ/高橋 昌一郎/増田 千苗
「パラドックス」とは、正しく見える前提や論理から,納得しがたい結論に行きついてしまう問題のことです。日本語では「逆説」や「背理」などと呼ばれます。
パラドックスについての研究は,古代ギリシャにまでさかのぼります。これまでに名作ともいえる有名なパラドックスがいくつも誕生し,その解決策が研究されてきました。
本書は、パラドックスの基本から名作パラドックスの解決策、挑戦の歴史、最新の思考法まで,わかりやすく解説。奥深い論理の世界を楽しみたい方に最適の入門書です。
※本書は2019年発行『パラドックス』をニュートン新書として発行したものです。
序文
序章:パラドックスは問題をはらんでいる?
第1章: パラドックスとその解決策を考える新しい方法
1 はじめに:パラドックスの基礎を成す直観
2 主観確率の登場:物事を信じる度合いについて
3 主観確率を使用してパラドックスを分析する
4 主観確率とパラドックスの解決策
5 結論
第2章: パラドックスの解決策
1 イントロダクション:直観の再教育としての解決策
2 解決策タイプ1:先制攻撃,あるいは逆説的実体への疑問
3 解決策タイプ2:「異質なものを除外する」アプローチ,あるいは欠陥のある仮定の指摘
4 解決策タイプ3:ここからそこへは到達不可能とする,または推論の妥当性の否定
5 解決策タイプ4:「すべてよしとする」アプローチ,あるいは反直観的な結論を含め,パラドックスのすべての部分が問題ないと主張する方法
6 解決策タイプ5:迂回する:代わりとなる概念をつくる
7 解決策タイプ6:潔く結果に向き合う:パラドックスを受け入れる
8 どの解決策をどの状況で用いるべきか
9 結論
第3章:パラドックスを見失ったのか? パラドックスの解決策の成功(と失敗)
1 はじめに:歴史から学ぶ
2 ドクサ(doxa)からパラドクサ(paradoxa)へ:西洋哲学におけるパラドックスの起源について
3 A(アリストテレス)からZ(ゼノン),そしてそれを超えた解決策の代替概念
4 新しい科学,新しいパラドックス
5 パラドックスへの解決策に対する科学的進歩理論からのモラル
結論
用語集
注釈
参考文献
関連資料
レビュー(0件)