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漱石絶賛の名文が伝説教師の解説付きで甦る 古い茶箪笥のひきだしから小さな銀の匙(さじ)を見つけたことから、幼年期の叔母の愛情に包まれた日々を、透き通るような無垢な目線で回想していく主人公。明治43年に前篇が執筆され、夏目漱石の「子供の世界の描写としては未曾有」という絶賛・推挙により、大正2年から東京朝日新聞で連載された、中勘助(1885-1965)の自伝的作品。戦後の灘中学でこの作品を3年間かけて読み込む授業を実践、同校を名門校へと導き、中本人とも深く交流した橋本武(現在100歳)による当時の授業を再現する[解説]を全編に掲載。本文の理解を助け、横道にそれる橋本授業の真骨頂を体験できる、[知的ヒント]と[気づき]がちりばめられた1冊です。
レビュー(20件)
良かった。
灘中高出身の人に勧められました。日本語て素晴らしく美しい。
説明付きでわかりやすい
小説の上の方に本文が、下に本文に出てくるわかりにくい言葉が説明されています。一つずつ読んでいくと時間がかかりますがとても分かりやすく、その情景がうかんできます。まだすべては読み終わっていませんが、ゆっくり時間をかけて読んでいきたいと思える本です。
文章が美しい
美しい文章にうっとりします。 明治の頃はこんなに美しい日本語だったのですねぇ。
勉強になります。
解説が付いているので、勘違いしないで読んでいけそうです。学習することになって、得した気分。完読していませんのですみません。、読み終えた時点で、感想が違っていたら再投稿しますね。
期待していたのに。
中勘助著だと思っていたら、元灘校教師の解説付きになっていました。 先生は立派で、その教育方針は崇高しますし、尊敬しています。 しかし、「銀の匙」を読む者にしたら、解説がすべてのページに亘っているのは、かえって詠みづらく嫌になってきます。 別の装丁本を探します。