知ってる?
夜明けの直前が、一番暗いって。
「今の自分にできることなど何もないと思っていたけど、可能なことが一つある」
職場の人たちの理解に助けられながらも、月に一度のPMS(月経前症候群)でイライラが抑えられない美紗は、やる気がないように見える、転職してきたばかりの山添君に当たってしまう。
山添君は、パニック障害になり、生きがいも気力も失っていた。
互いに友情も恋も感じていないけれど、おせっかいな者同士の二人は、自分の病気は治せなくても、相手を助けることはできるのではないかと思うようになるーー。
人生は思っていたより厳しいけれど、救いだってそこら中にある。
生きるのが少し楽になる、心に優しい物語。
本屋大賞受賞後第一作。水鈴社創立初の単行本、渾身の書き下ろし。
『夜明けのすべて』刊行にあたって
いつもは楽しい楽しいと小説を書いていた私が、立ち止まってはゆっくり書きました。
そのぶんいつまでも登場人物を見守っていたくなるかわいい作品になりました。
人生は想像より厳しくて、暗闇はそこら中に転がっていて、するりと舞い込んできたりします。でも、夜明けの向こうにある光を引っ張ってきてくれるものも、そこら中にきっとあるはずだと思いたいです。
いつも本が完成して思うことは、「楽しく読んでもらえることが一番だ」です。その思いは今回も変わりませんが、『夜明けのすべて』を読んでくださった方が、ほっとできる一瞬を味わってくださるのなら、明日を待ち遠しいと思っていただけるなら、幸いです。
瀬尾まいこ
【著者プロフィール】
1974年、大阪府生まれ。大谷女子大学国文科卒。2001年、「卵の緒」で坊っちゃん文学賞大賞を受賞し、翌年単行本『卵の緒』で作家デビュー。2005年『幸福な食卓』で吉川英治文学新人賞、2008年『戸村飯店 青春100連発』で坪田譲治文学賞、2019年『そして、バトンは渡された』で本屋大賞を受賞。他の作品に『図書館の神様』『強運の持ち主』『優しい音楽』『あと少し、もう少し』『傑作はまだ』など多数。
レビュー(835件)
好きな俳優さんが出ている映画を先に拝見しまして、とてもよかったので、原作も読んでみたくなり辿りつきました。 買うの悩みましたが、小説の世界観、素敵です。 それを大切に作っている映画も素敵です。大切にします。
おもしろい
大きな本でした。内容は会話文多めで映像化しやすそう。
映画化の告知を見て購入しました。 とても読みやすく、会話調の文章では とても楽しくもあり、時に声を上げて笑い、 時に深く考えさせられ、もしかして自分も?なんて。。。思いながら 人に対する自分の行動を反省もしながら、学びにもなり、 一気に読み切りました。 何度も読み返したい一冊です。 映画化も楽しみに待ちたいと思います。
買ってよかった♪
PMSについても、パニック障害についても、あまり知りませんでしたが、読みやすかったです。 瀬尾まいこさんの本は、どの作品も読み終えた後に気持ちがふっと軽く、前向きになれます。もちろん、この作品もそうでした。
とても読みやすくあっという間に読んでしまいました。 PMSとパニック障害。 ちょっとした事で、些細な事でも相手の為になるんだなぁと勉強になりました。