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羆ハンターと美しき猟犬の熱い絆の物語 日本で唯一の羆ハンターと美しき猟犬との熱い絆の物語。日経新聞、北海道新聞、週刊文春、NHKほか多数で取り上げられ、大絶賛されたノンフィクションがついに文庫化!「涙でページがめくれない」との声が多数!著者の久保俊治氏は北海道で羆のみを追う日本で唯一のハンター。相棒の北海道犬「フチ」との出会いから、リアリティに充ち満ちた狩猟、アメリカ留学、帰国、そして再びの猟生活を類い希なる表現力で描く。椎名誠氏は「男が野生の風になる瞬間を知った。その研ぎ澄まされた感性に羨望する」とコメントを寄せている。 「フチが私の顔を見る。その目が輝いている。行け、呟くように頷く。藪に走り込み、あっという間に姿が見えなくなった」 「下枝の張った太いエゾマツの下で、雨を避けてビバークする。たき火のかたわらで、飯盒のメシを分け合って食べる。砂糖湯を飲みながら、私の膝に顎をもたせかけているフチの頭を撫でてやる。気持ちよさそうに目を細めるフチの顔をみながら、またとない相棒を得たという思いがフツフツと湧いてくる」(共に本書より)。 北の果ての大地で相棒のフチと羆に立ち向かう孤高のハンターの感動の物語は誰の心をも打つ。
レビュー(59件)
猟師ならではの実体験の描写が素晴らしいと思います。
読書日記
2021年12月3日読了 ノンフィクション。まあ面白かった。 この人は猟師(特に熊)で、自分の経験を書いたもの。実際の猟の描写とかが面白かった。熊猟の人は、散弾銃ではなくライフルを使うんだなあと思った。なんでも(接客とか)できる人だった。
・小説ではなく、ノンフィクションということに興味を惹かれて購入しました。まるで自分もその場にいて、森の中の音、匂い、温度、気配を感じ取っているように思えました。ハンターは、五感を研ぎ澄まして、まだ姿を現していない動物の次の行動を予測して動いていきますが、一回の行動距離がとんでもない距離です。一匹の獲物を捕らえるということの、労力と価値を実感します。 ・アメリカ武者修行の話が興味深かったです。狩猟の盛んな文化圏なので、プロハンター育成学校なるものがあるそうです。ハンターガイドになるための訓練を受けて、成績表をもらったり、卒業式?もあるようです。 ・犬好きなので、相棒のアイヌ犬フチとの関係に心打たれました。
十九の弟子
十九の弟子が出来たらしいです。非常に興味ある本です。よろしくお願い申し上げます。
瑞々しい感性
仕事の流儀を見て、この人の本を読んでみたいと痛切に思いました。何と表現したらよいのか良く分かりませんが、瑞々しい感性にあふれているというか、とにかくすばらしい作品です。ハンター、猟師というより哲学者ですよ、久保さんは。