一度見たら忘れられない独特の書画で国内外の注目を集める禅僧、白隠。ダイナミックでユーモラスなその禅画の世界には、臨済宗中興の祖として知られる名僧が絵筆に託した「言葉に表せない真理」が秘められている。タブーに切り込む幕府批判、仏教的主題のパロディ、観る者を絵の中へ引き込む巧みなトリック、そして慈悲の心ーー。白隠のメッセージを作品図版の分析から大胆に読み解き、時空を超えた叡智を浮かび上がらせる。
はじめに
序章 白隠という人
第一章 富士山と白隠
第二章 キャラクターとしてのお多福と布袋
第三章 多様な画と賛
第四章 さまざまな仕掛け
第五章 南無地獄大菩薩ーー白隠の地獄観
終 章 上求菩提、下化衆生
あとがき
文庫版あとがき
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