現在,日本のほとんどの大学の経済学部からマルクス経済学の経済原論が消えたこと一つをとってみても,マルクス経済学は危機に瀕しているといってよい。もちろん,その原因として,ソ連の崩壊とグローバルな市場経済化があることは否定できないが,筆者にして言わせてもらえば,より内在的な要因が存在する。それは価値論の崩壊である。……本書は,商品論から地代論に至る全8章からなるが,各章のはじめに,1拙論の要点,2「基礎」としてのマルクス,3「補強」の論理,4 現代数学からの援用の4点を,あらかじめ掲げることとした。筆者としては,本書を手に取って下さった方には,まずこの序文と各章の扉を眺めていただくことを望みたい(本書「序章」より)
レビュー(0件)