ネパールでごはんをおごってくれ「年をとったら若い旅行者におごってあげなさい」と笑ったお坊さん、「この世で一番すばらしいところ」と勧められメキシコ・トゥルムへ行ってみると「すばらしい」とは「なんにもない」という意味だった……旅好き作家・角田光代が行く先々で出会い、食べ、考えたあれこれが詰まった傑作旅エッセイ。出会う誰かの“日常”はこんなにも“非日常”で面白い。ウェブ連載「角田光代の旅行コラム」も収録。
大好きな町に用がある
まるで出番なし
興味と縁
トイレの日本化はあるか
時代も私も変わっていく
記憶の住まい
プノンペン発、シアヌークビルいき
思いというより、願い
私的「はじめに言葉ありき」
花を見上げる
「すばらしい」二種
もうひとつの世界
これがあの……
夏の家族旅行
三日間の旅
夏休みと理想郷
旅行者のさみしさ
面倒は不幸か
再訪の旅
再訪の聖地
縁と愛
少しだけ片思い
縁と旅と人生の仕組み
記憶の真偽
私がいるはずのない場所
大好きな町に用がある
地図の話
小豆島と私
角田光代の旅行コラム
旅と内的変化
国内旅行音痴
びろうな旅話
飲み屋街の旅
【旅ラン1】オランダ:ロッテルダムへ遠乗りしよう
【旅ラン2】フランス・ボルドー:世界でもっとも幸福な大会
【旅ラン3】スペイン・マドリッド:マラソンは旅するいいわけ
【旅ラン4】兵庫県:民話のなかを走る
ふたたびの旅
スリランカ:町も私も変わった
エジプト:悠久の町と、私のなかの悠久
単行本版あとがき
文庫版あとがき
レビュー(11件)
コロナ禍が一段落し、休日や祝日の観光地はどこも激混み・・・旅行に行くなら、この状態が落ち着いてからにしようと思っている人は、まずはこの本を読んでおくと良いかもしれません。「異国でバスに乗った際、もし自然災害や宇宙人による襲撃(!)などに遭ったら、この乗り合わせたメンバーで協力して立ち向かうしかない、などと思ってしまう。でもひるがえって考えると、人生も似たようなもの。宇宙人の奇襲を受けることもあるし。」という趣旨の文章が印象に残りました。たしかに宇宙人っぽい人っているし、奇襲されることもありますからなぁ・・・。いいですね、旅。
「旅に 行くぞーーーっ!!」と言うテンションじゃない。そこが まず面白い。行く先で 楽しんだり 間違えたり 驚いたり。読んでいると ふらっと普段着で世界に出たくなる。