- 919
- 3.85
【人類の永遠の悩みに挑む!】 「大人になってから、読書を楽しめなくなった」「仕事に追われて、趣味が楽しめない」「疲れていると、スマホを見て時間をつぶしてしまう」……そのような悩みを抱えている人は少なくないのではないか。 「仕事と趣味が両立できない」という苦しみは、いかにして生まれたのか。 自らも兼業での執筆活動をおこなってきた著者が、労働と読書の歴史をひもとき、日本人の「仕事と読書」のあり方の変遷を辿る。 そこから明らかになる、日本の労働の問題点とは? すべての本好き・趣味人に向けた渾身の作。 【目次】 まえがき 本が読めなかったから、会社をやめました 序章 労働と読書は両立しない? 第一章 労働を煽る自己啓発書の誕生ー明治時代 第二章 「教養」が隔てたサラリーマン階級と労働者階級ー大正時代 第三章 戦前サラリーマンはなぜ「円本」を買ったのか?-昭和戦前・戦中 第四章 「ビジネスマン」に読まれたベストセラーー1950〜60年代 第五章 司馬遼太郎の文庫本を読むサラリーマンー1970年代 第六章 女たちのカルチャーセンターとミリオンセラーー1980年代 第七章 行動と経済の時代への転換点ー1990年代 第八章 仕事がアイデンティティになる社会ー2000年代 第九章 読書は人生の「ノイズ」なのか?-2010年代 最終章 「全身全霊」をやめませんか あとがき 働きながら本を読むコツをお伝えします 【著者略歴】 三宅香帆(みやけかほ) 文芸評論家。 1994年生まれ。 高知県出身。 京都大学大学院人間・環境学研究科博士前期課程修了(専門は萬葉集)。 著作に『(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法』、『推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこないー自分の言葉でつくるオタク文章術ー』、『文芸オタクの私が教える バズる文章教室』、『人生を狂わす名著50』など多数。
レビュー(919件)
勤労現役世代が、もっと本が読みたいのみ読めないのはなぜか、という原因究明の為に買わない事を願います。 本書はサラリーマン層などにとっての本との立ち位置など歴史書に近い状態です。 スマホ持たずに本を読め、で十分な気がします。 現代の勤労者はそこまで仕事に頭使ってない層が多いと思います。 人間関係の気(頭)は使ってそうですが。
忙しい中で本を読めるようになる方法が具体的に述べられており、読書や読書以外の自分の好きなことを楽しむためのヒントが詰まっています。忙しい生活の中でも自分の時間をどう作るか考えさせられる一冊でした。
SNSで話題になっていたので読んでみました。かなり売れているようです。 「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」に対する解決策として「半身で働く」ことが推奨されていましたが、半分同意です。 働く時は仕事に全力で、読書する時は読書に全力で、取り組めるような社会を作っていきたいですね。そのためには、仕事をお金を稼ぐための手段として半身で働くのではなく、まずは仕事を全力で楽しんでみる、というのが社会のためにもより良いのではないかと個人的には考えました。
大満足です
発売前から楽しみにしていました。書店でも平積みされてて話題の本のようで嬉しくなりました。とっても読みやすく題名の答えに納得しました。