一九四四年三月からインパールに侵攻した「インパール作戦」には、約十万もの兵士が投入されたが、僅か五〜六カ月の間に沢山の将兵が戦病死した。しかし、その遺体の多くは行方不明で、今もまだ日本へは戻れず、未帰還のままである。敗退した日本軍の撤退後、現地に残された死者のその後については、殆ど何も知らされていなかった。そして、日本兵の多くが悲惨な状態に追い込まれたことを知って以来、“インパール作戦”と呼ばれる日本軍の過酷な戦いに関心が起こり、ビルマ西北部へ行く決意をしたのである。以前は、陸路で訪れたミャンマーであるが、今回の旅は、チンドウィン川を遡上しながら兵士たちの足跡を辿る船旅である。また、NHK-BSで番組化され、放映されたものである。
まえがき
1. チンドウイン川沿いのモンユワ
(1)古都マンダレー
(2)ザガインヒルの白いパコダ
(3)モンユワの日本人墓地
2. 一日目の船旅
(1)モンユワからの出発
(2)蛇行する川
(3)右岸に山が続く
3. カレワからモーライクへ
(1)シュエジン村の戦跡
(2)モーライクの日本兵の遺体
1ゴミとして埋められた遺体
2ジヤパン・ロードとホテル
3子どもと遊んだ日本兵の幽霊
4ミヤンマー人の死生観
5トンビン村の古老
4. シッタンとヘローの村
(1)モーライクからシッタンへ
(2)シッタン村の老人
(3)山道沿いの盛り土
(4)タムからシッタンへの白骨街道
1タムからヘシンへ
2ユウ川を渡ってヤナンへ
3死体が横たわっていた山道
(5)遺体を川に流したヘロー村
5. タウンダットとトンヘの村
(1)藩王の村タウンダット
(2)古井戸の中の遺骨
(3)トンヘ村の高射砲
6. トンヘ、タナンの白骨街道
(1)早朝の濃霧に包まれた珍現象
(2)トンヘからタナンへの山道
(3)旧タナン村駐屯地跡の骨
(4)白骨街道での慰霊の後
7. 船旅最後の日
(1)トンヘ村のナンデモウ寺院
(2)旧日本軍の野戦病院跡
(3)チンドウイン川最後の慰霊
(4)トンヘからホマリンへン
(5)ホマリンの夕陽
8. メイッティーラの慰霊所を訪れて
(1)世界平和祈念ナガヨン・パゴタ
(2)トーンボ僧院の慰霊所
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