医療分野において放射線や放射性物質の取り扱いを主たる業務としている診療放射線技師が、患者さんや国民へのむだな放射線被曝を少しでも軽減し、放射線障害から守るために放射線管理をさらに徹底させるということは、専門職としての責任を果たす意味において非常に重要なことであります。そして、これら放射線管理の実務には、その基礎知識として本書の構成する医用放射線計測学が必要となります。本書はまず、放射線計測の理解に必要な放射線物理学の基礎ともなる電離放射線と物質の相互作用、放射線や放射性物質などに関する単位、照射線量から吸収線量への理論的展開について述べられ、その上に立って放射線測定器の構成や特性などが詳細に解説されております。さらにX線撮影、放射線治療、核医学、放射線管理領域における被検者の外部被曝や内部被曝、そして放射線取り扱い施設内外の放射線管理について、放射線計測の観点から詳しく説明がなされています。
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