●フロイト、クライン、フェアバン、ビオン、ウィニコットという5人の分析家との弁証法的対話を通して、彼らの著作に新しい可能性を見出し、明快な論述で、「精神分析における主体とは何か」という難問の解明に道を開く。米国精神分析随一の論客が語る、英国対象関係論の、そして精神分析という営みの本質。
●目次
監訳者まえがき/序文/謝辞
1.精神分析的対話
2.メラニー・クラインの業績における本能、幻想、そして心理的深部構造
幻想という概念/心理的深部構造/前概念と現実化/フロイトの「知識の遺伝」の概念/早期幻想活動の象徴形式/環境の役割/結語
3.妄想ー分裂ポジション:対象としての自己
分割/統合の早期段階/歴史の不連続としての分割/要約
4.抑うつポジションと歴史的主体の誕生
抑うつポジションヘの移行/主観性の発達/抑うつポジションにおける危険処理/歴史の創造/抑うつポジションにおける行動への責任/躁的防衛/アンビバレンスの達成/抑うつポジションとエディプスコンプレックス/要約
5.妄想ー分裂ポジショ ンと抑うつポジショ ンとのあいだで
妄想ー分裂ポジションヘの急性退行/抑うつポジションヘの急進展/心的現実の創造/エディプス水準の転移と逆転移/結語
6.内的対象関係
内的対象の対象関係論/転移、逆転移、そして投影同一化/要約
7.ドナルド・ウィニコッ トの業績における母親、乳児、
マトリックス
1.主観的対象の時期 2.移行現象の時期 3.全体対象関係性の時期
要約
8.可能性空間
ウィニコットの言葉づかい/遊ぶことという現象/可能性空間と弁証法的対話の過程/可能性空間の精神病理/象徴、象徴されるもの、主観性/共感と投影同一化/要約
9.夢空間と分析空間
夢空間/分析空間
参考文献/訳者解題/あとがき/人名索引/事項索引
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