いま多くの人が「生きづらさ」を感じている。一九九八年以降、自殺者数は毎年三万人を超え、毎日のように練炭自殺や硫化水素自殺のニュースが報じられている。鬱病など、心を病む人も増える一方だ。これらの現象は、現代社会に特有の「生きづらさ」と無縁ではない。その背景には、もちろん経済のグローバル化に伴う労働市場の流動化が生んだ、使い捨て労働や貧困、格差の問題もあるだろう。他方で、そういう経済的な問題とは直接関係のない「純粋な生きづらさ」もあるだろう。本書では、さまざまな「生きづらさ」の要因を解きほぐしながら、それを生き延びていくためのヒントを探っていく。
レビュー(44件)
対応も丁寧でよかったです。 機会があれば、また利用したいと思いました(^O^)
不況に負けない
数年前に行われた対談を文庫化したものです。 現状の不況の方が酷いですがそれでも感心させられずにはいられません。 社会と個人のあり方をもう1度考えさせられる1冊です。
雨宮さんの(隠れ)フアンです
貧困がもたらす、アイデンティティの希薄化、それが右傾化や左翼に傾倒していくという現実。新興宗教も同様でしょうが、自分を大切にしてくれる場を求めて、右往左往する現代人の実像、ニート、ワーキングプアーの増大に見られる極端に格差が拡大する世相の分析が鋭いと思わせる。
面白かった、と言ってはなんですが。
ネットカフェ難民などをしながらその日暮らしを営む人たちのギリギリの生活を痛々しく感じました。24H営業のネットカフェというものがあって良かったのか悪かったのか、深く考えさせられました。こういう場所があるからついつい逃げ場所になってしまうのではないかと・・。内容は雨宮処凜さんと萱野稔人さんの対談の書式になっています。お2人ともこの問題のプロなんですね。しかし私にはお2人がこの問題に苦しむ人達を気の毒に思うあまりつい甘くなっている部分もあるのでは?と会話の中から感じました。風に漂うような生き方は果たして国のせいなのだろうか・・彼らは被害者なのだろうか。すぐそこにある現代の闇。参考になる1冊です。