クライエント中心療法を確立したロジャーズの生い立ちから、その技法が誕生する経緯が丁寧に書かれています。内容としては人間としてのロジャーズを垣間見ることができる一冊ですので興味深いですが、原書からの訳に問題があるような。ところどころ文章として妙な言い回しがあり(同じ内容の否定をわざわざ2センテンス書く等、おそらく原書は強調したい部分かもしれないが、一辺倒に直訳した雰囲気)、スムーズに読めません。日本語訳された小説であれば、原書のイメージやニュアンスを日本の文化に合わせて訳すことで物語全体の雰囲気が味わえますが、その様子もなく、ただ妙な印象。読み物としての一冊を目指したのなら、もう少し文章を拘るべきだし、心理系参考書を目指したのなら内容が薄っぺらい、中途半端な印象の本でした。 心理系の書籍は高額なので、この値段ならと...購入してしまうことも多いですが、やはり中身を見ないとダメですね。
レビュー(6件)
文章が読みづらい
クライエント中心療法を確立したロジャーズの生い立ちから、その技法が誕生する経緯が丁寧に書かれています。内容としては人間としてのロジャーズを垣間見ることができる一冊ですので興味深いですが、原書からの訳に問題があるような。ところどころ文章として妙な言い回しがあり(同じ内容の否定をわざわざ2センテンス書く等、おそらく原書は強調したい部分かもしれないが、一辺倒に直訳した雰囲気)、スムーズに読めません。日本語訳された小説であれば、原書のイメージやニュアンスを日本の文化に合わせて訳すことで物語全体の雰囲気が味わえますが、その様子もなく、ただ妙な印象。読み物としての一冊を目指したのなら、もう少し文章を拘るべきだし、心理系参考書を目指したのなら内容が薄っぺらい、中途半端な印象の本でした。 心理系の書籍は高額なので、この値段ならと...購入してしまうことも多いですが、やはり中身を見ないとダメですね。