本書が対象としたのは、1980年代後半から90年代におけるわが国の経済過程である。この15年は、「バブル」の拡大と崩壊、その後の不況の長期化という経済変動の激しかった時期であるとともに、このなかで、景気回復の困難化を通じて、わが国経済体質のマイナス面があらわになった。そしてこれにたいして、政府は景気対策を拡大し続けたが、他方では同時に、国債の増発をはじめその対策手段のもつ弊害が甚だしくなった。本書は、こうした時期における経済の動きと政府・日銀の政策運営について、これをとくにインフレ問題の側面から概説したものである。
レビュー(0件)