アフリカ研究のパイオニアワーク
著者の富川盛道博士は1997年に亡くなりました。1961年、今西錦司博士を隊長とする「京都大学類人猿学術調査隊」の人類班の責任者として初めてアフリカの地を踏んだ日本のアフリカ研究のパイオニアでした。最初の3年間は東アフリカ・タンザニアのエヤシ湖畔のマンゴーラ地域に居続け、梅棹忠夫、米山俊直、石毛直道など今日の文化人類学界の重鎮となった人々に道を拓きました。
その富川博士のマンゴーラ地域での業績を初めてまとめ、今日のアフリカ研究のよって立つ原点を示したのがこの論文集です。アフリカ研究を志す若者はもちろん、異文化も含めてさまざまな人生に大きな好奇心を抱く人々にとっては、大いに興味をそそられるみずみずしい民族誌です。
第1章:部族社会
第2章:ダトーガ族の地域集団
第3章:ダトーガ族の分布と移動
第4章:ウシの焼印
第5章:ダトーガ牧畜民の民族医学について
第6章:ダトーガの民族誌
第7章:タンザニアにおける開拓部落の成立と形成
第8章:サバンナの木
第9章:一まいのスカート
タンガニーカへの道(富田浩造)
富川盛道の「ダトーガ民族誌」について(日野舜也)
年譜と業績
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