近年、先進諸国における「貧困」と「格差」への社会的な関心が高まっている。本書では日本の貧困や所得格差の現状について、政府統計調査などのミクロ・データ(個票データ)をもとに実証的に分析。これまで主な分析対象とされてきた政府統計調査の集計データだけでは導き出されてこなかった、リスク要因の関連性が明らかとなる。また、貧困による影響のひとつである犯罪との関連、新型コロナウイルス感染症拡大の影響について分析する。貧困層・低所得層の実態とは。貧困対策を考えるうえでの必読書。
序 章 データによる貧困へのアプローチ
第1部 家族、教育と貧困の分析
第1章 世帯属性と貧困の要因ーー「国民生活基礎調査」を基に
第2章 貧困と生活状況ーー「国民生活基礎調査」「全国消費実態調査」による分析
第3章 就労と貧困ーー「就業構造基本調査」による分析
第4章 大学非常勤講師ーー「学校教員統計調査」の分析から
第5章 世代間での所得格差の連鎖
第2部 犯罪と経済的要因の分析
第6章 経済学における犯罪と経済的要因の実証研究
第7章 刑務所収容者における犯罪と経済的要因の関連ーー「矯正統計」による分析
第8章 少年鑑別所収容者における少年非行と経済的要因の関連ーー「少年矯正統計」による分析
第3部 新型コロナウイルス感染症による低所得層への影響
第9章 新型コロナウイルス感染症拡大と就労・収入ーー統計データと学術研究から
第10章 新型コロナウイルス感染症拡大による環境変化と所得水準ーー内閣府調査による分析
第11章 「コロナなんでも相談会」電話相談記録票による分析
終 章 貧困リスクの考察
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