絵入り雑誌と呼ばれる薄手の週刊誌が次々と発行された19世紀末のロシア社会.新しいメディアを享受した読者とは誰か,読者の変遷がもたらす文化の変容こそが,農奴制廃止や教育改革などの大改革から革命に至る騒擾という歴史の転換点につながることを明らかにし,近代ロシア像に再考をうながす.
序 論 ツァーリと大衆ーー問題の所在
第1章 絵入り雑誌の登場と近代ロシアのメディア構造
第2章 読者大衆の成立
第3章 インテリゲンツィヤと出版ーー評論家ヴラジーミル・スターソフの闘争
第4章 ナロードと出版ーー農民企業家と正教ジャーナリストの連帯
第5章 専制と出版ーーニコライ2世の肖像をめぐって
結 論 帝政末期の読書の社会史
Tsar and the Masses: A History of Reading in Imperial Russia
Yukiko TATSUMI
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