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稲尾からマー君まで、エース達を語り尽くす チーム浮上の鍵は「ピッチングスタッフの充実にあり」と語る知将が、投手陣の核となるエースの存在意義とリーダー論、さらには一流と二流の違いをつづる。稲尾和久、杉浦忠、江夏豊ら往年のエース達がみせた“凄さ”とはいったい何か。阪神タイガースのリリーフエース、藤川球児を「まだまだエースではない」と断じた理由とは。期待の教え子、田中将大は真のエースとなれるか……等々、エース論、リーダー論に加えて組織論にも踏み込んだ渾身の一冊が待望の文庫化! 「私は往年の名投手たちを間近で見てきた。共に戦い、対戦してきた中では、杉浦忠が最高の投手だった。天賦の才に恵まれたその肉体は、快速球を生み出し、連日連夜の登板をも耐え抜いた。しかし、監督となって杉浦以上に中心選手としての“品格”を感じたのが、ヤクルトスワローズの伊藤智仁だった。全身からにじみ出る精神力と向こうっ気の強さ。それでいて驕ったところがひとつもない、まさに“外柔内剛”という言葉がふさわしかった。彼の野球への姿勢はチーム全体に浸透していった」(本文より) 今のプロ野球で「真のエース」にふさわしいのは誰なのか。
レビュー(12件)
振る舞いの大切さ
故野村監督が生前仰っていた「風格」に関することを、ここでは野球を題材に話されていますが、社会生活に置き換えて考えると自分の生活にもとても活用できるものだと思います。
その球団の顔のピッチャー。 思い出すことが出来ぬ内容。
エースの品格というタイトルですが、ノムさんの野球論および歴史的なものが語られているので引き込まれます。
エースになるぞ!
高校野球でピッチャーをしていますが、まだエースにはなれませんこの本を読んでエースになるぞ!
野球選手以前に、一人の人間としての人格を重んじる著者。著書からもその考えが伝わってきます。様々な教え子の現役時代を実名入りで紹介していますが、特に伊藤智仁投手に対しては思い入れが深かったのですね。