浅草橋近くにある海産物問屋〈三陸屋〉が、朝になるのに戸が開かない。 もしや、押し込みが入って皆殺しにでもされたのではと騒ぎになり、同心・土久呂凶四郎が戸を破って入ると店の中は血まみれ。 奥に手代が一人倒れていて、壁に「がしゃどくろ」と血文字で書かれている。 店にはまだ十名ほど人がいたはず。 奥にある巨大な蔵から、がしゃがしゃという奇妙な音がする。 鍵を破って戸を開くと、遺体の判別がつかないほどのむごたらしい有り様だった。 そして隣家の旗本までも血塗れで昏倒していた。 これは餓舎髑髏の仕業なのか? 「耳袋秘帖」好評の南町奉行シリーズ第3弾!
レビュー(7件)
素早く手に入れることができ満足しています。
耳袋秘帖シリーズを楽しんでいます。次の出版が楽しみです。
凶四郎が昼間も働かされて気の毒になってくる。お疲れさんと吉乃の代わりに言ってあげたい。 怪奇を装った、残酷な話なんだけど、もう少し鯨用のあの道具について、なぜそれを使ったのかとか、 なぜそうしたとかとかっていうことを丁寧に書いて欲しかった。