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日本古典文学中屈指の名文『方丈記』。著者鴨長明が見聞し体験した、大火、大風、遷都、飢饉、大地震などが迫真の描写で記録され、その天災、人災、有為転変から逃がれられない人間の苦悩、世の無常が語られる。やがて長明は俗界から離れ、方丈の庵での閑居生活に入りその生活を楽しむ。しかし、本当の心の安らぎは得ることができず、深く自己の内面を凝視し、人はいかに生きるべきかを省察する。本書は、この永遠の古典を、混迷する時代に生きる現代人ゆえに共鳴できる作品ととらえ、『方丈記』研究第一人者による新校訂原文とわかりやすい現代語訳、理解を深める評言によって構成した決定版。
レビュー(22件)
日本語の美しさが味わい深いです。現代語訳もわかりやすく勉強になります。大変おすすめです。
改めて読んでみたいとのこと 楽しみです ありがとうございました
面白い…新鮮
NHKラジオ放送で終わりの方しか聴けず、 学生の頃から冒頭部だけで終わって気になっていた名作ですが、 だいぶ経って浅見先生のレクチャー拝聴し、新鮮な驚きでした。 慌てて購入しました。最近不安な大災害が多く、正に其処を生き抜いて来た偉人の文章は 胸を突くものが有ります。
ラジオ放送を聞いて
NHKの「古典を読む」の題材になっていて、面白いので読みたくなりました。まだ全部読んでませんが、講師の先生の解説本です。放送はとても興味深く、下鴨神社まで観光にも行ってしまったほどです。
意外にもデータ好きの几帳面な著者
NHKラジオ講座の放送に合わせて購入。教科書にも載っている名随筆というイメージでしたが、京都を襲った災害について克明に描いている。台風で倒壊した家の数など、本人が独自調査したのか?具体的な数字をあげて紹介しており、当時の他の文献と比較しても、データ好きの几帳面な性格が表れているんだそう。