幽鬼のための代書屋を営む少女、藍夏月(らんかげつ)。うっかり死んでしまった彼女は黄泉がえりの代わりに冥府の王、泰山府君(たいざんふくん)の現世での仕事を手伝うことに。
代書屋と写本府の女官の二重生活をしていたある朝、城門で王妃の侍女の変死体が見つかる。泰山府君によると冥府から逃げた鬼が事件と関係あるらしい。
その捜索を命じられる中、夏月が女官として働く写本府の上司、洪長官も事件後から姿を消していて……?
目次
序章
第一章 対聯(ついれん)の対価は高くつきます
第二章 やんごとなき事情とは関わりたくありません
第三章 王子たちの華麗なる権力闘争に巻きこまれていた
第四章 廃妃の魂曰く、真実の示すところ
終章
レビュー(2件)
・巻末の参考文献を見るだけでも、かなりしっかりと世界観が作りこまれている。 ・泰山府君との「黄泉がえりの契約」は、満了した感じではある。ただ、夏月の出自の謎が出てきた。続くのか? 逆に言うと「夏月の出自の謎」が出てこなければ、今巻で完結との印象だった。 ・今回は代書屋らしく、事件のカギが漢詩だった。ただ、白文と現代訳だけなのは雰囲気が出ない。白文にルビの形で、読み下しを付すなど、読み下しも付けてほしかった。