琵琶湖にそそぐ安曇川の源流域(滋賀県高島市朽木)には、V字谷の両斜面にへばりつくように多くのトチノキが生育している。かつて山里の人々の暮らしは、それらの木々と深く結びついていた。奥山のトチノキの巨木伐採をきっかけに調査と保全活動に取り組んできた著者が、大量の実をつけるその生態、滋賀県を中心としたトチノキ林や巨木の分布と現状、栃餅づくりの知恵や材の利用、トチノキにまつわる民話などを紹介。
はじめに
第1章 トチノキとの出会いから伐採まで
1 トチノキとの出会い
2 朽木で樹齢500年のトチノキが見つかる
3 思いもしなかったトチノキの伐採
4 伐採をきっかけに見えてきたもの
第2章 トチノキの自然史
1 トチノキってどんな木?
2 分布の概要
3 滋賀県のトチノキの分布と現状
4 トチノキの一年
5 着生植物
第3章 トチノキ調査と保全活動
1 トチノキ伐採と保全活動の始まり
2 活動の理念
3 調査後のさまざまな取り組み
4 全国のトチノキ調査
第4章 トチノキと暮らし
1 葉の利用
2 実の利用
3 栃餅ができるまで
4 材の利用
5 その他の利用
第5章 トチノキが暮らし・文化・自然を伝える
1 トチノキにまつわるさまざまな言い伝え
2 トチノキが残った理由
3 トチノキ伐採により懸念される問題
4 トチノキが持つ新たな価値を見出す
おわりに
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