兵庫県但馬地方は令制国の但馬国にほぼ一致し、県域の約4分の1を占める広大な地域である。円山川やその支流域に点在するいくつかの盆地を除いては山がちな地勢であるが、それぞれの地域では、森林や鉱物、温泉などの自然の恵みを受けながら、隣接する丹後、丹波、播磨、因幡との相互交流によって独自の文化を発展させてきた。
明治4年の廃藩置県と直後の統合により、いまから150前、但馬のみならず、丹後および丹波の一部を県域として豊岡県が成立したが、同9年の再統合によって分割され、以降は兵庫県に属することとなった。
本書は、明治から現代までに但馬で撮影された写真を収集しまとめたものである。ひとつひとつの写真は、時間と空間という座標軸によって求められる一点に過ぎないが、本書を俯瞰することによって、但馬という地域がどのような変遷を遂げたのか、おぼろげにでも見えてくるようにと編集を行った。
巻頭口絵◆カラー写真で見る すこし昔の但馬
第1部
1 新時代の胎動ー明治・大正の但馬
特集◆北但大震災
2「激動の時代」はじまるー昭和前期の郷土と人びと
3 しのびよる戦争の影ー戦時下の但馬
第2部
4 思い出の街角
5 変わる風景、変わらぬ風景
6 SLからマイカーへー交通網の変遷
7 あのころの暮らしとなりわい
特集◆豊岡の杞柳細工
特集◆但馬の鉱山ー生野・明延・中瀬
8 祭りと行事ー受け継がれたもの、はじまったもの
特集◆柳まつりと春まつり
9 戦後教育と地域の学び舎
特集◆子どもたちの歓声が聞こえる
10 追想・戦後のできごと
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