悪意は常にほのめかされている。
言外に含まれた悪意に触れたとき、それはどんな姿形をとってわれわれを脅かすのか? 家族、恋人、パートナー、隣人、上司、教師……世界各地のラカン派精神分析家が集い、悪意に満ちた世界に生きる主体の症例を報告し、言語と主体との関係に忍び込む悪意の発露を見極める。
序文 クリスティアンヌ・アルベルティ
第一部 臨床ケースのテクスト
「私は父の男だった」 ジャン゠ダニエル・マテ
底意地の悪い〈他者〉の法なき重力 ミケル・バッソル
作者の負担で キャロル・ドゥヴァンブルシ゠ラ・サーニャ
紐使いの若い男性 アントニオ・ディ・チャッチャ
「他者はつねに脅威となるでしょう」 フィリップ・ドゥ・ジョルジュ
〈他者〉の策略 マリオ・ゼルゲム
第二部 会話
1 開始
2 耐えられる世界へ
3 地下の引力
4 家族的パラノイア
5 遍在する恐れ
6 顔のない底意地の悪さ
7 多種多様な悪意
原注
訳注
訳者あとがき
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