余韻の文学である。探偵役の瀬尾は鮮やかに謎を解き明かすけれども、それでその後どうなったのかは、語られない。語らないことで、より強く読者の心に残る。鮮やかにと書いたが、2・3疑問が残る点はある。その糸電話は本当に機能するのかとか、文化の日に図書館が休館するのかなど。しかし、あまり細かいことにこだわると、この作品のメルヘンな部分を味わえないので、気にしないでおこう。有栖川有栖の解説が素晴らしい。,ふと気づいた日常の疑問・・・突き詰めれば思わぬ発見があります。ありふれた毎日の中で、知らないうちに転がってきて、気付かずに見落としていることも多そうですね。不思議な優しさがあふれたミステリです。,加納朋子さんの作品にはまっています。どこにでもありそうでない楽しいお話です。,「ななつのこ」の続編。図書館で借りて、その後注文しました。「ななつのこ」同様、手元において何度でも読み返したい1冊です,学生のときから年月がたっているので懐かしい気分になりました。良い意味で大人になる前の気持ちをずっと持ち続けていきたいなと思いました。
レビュー(160件)
余韻に浸る
余韻の文学である。探偵役の瀬尾は鮮やかに謎を解き明かすけれども、それでその後どうなったのかは、語られない。語らないことで、より強く読者の心に残る。鮮やかにと書いたが、2・3疑問が残る点はある。その糸電話は本当に機能するのかとか、文化の日に図書館が休館するのかなど。しかし、あまり細かいことにこだわると、この作品のメルヘンな部分を味わえないので、気にしないでおこう。有栖川有栖の解説が素晴らしい。
日常の謎をやさしく解いてみる
ふと気づいた日常の疑問・・・突き詰めれば思わぬ発見があります。ありふれた毎日の中で、知らないうちに転がってきて、気付かずに見落としていることも多そうですね。不思議な優しさがあふれたミステリです。
加納朋子さんの作品にはまっています。どこにでもありそうでない楽しいお話です。
これも。
「ななつのこ」の続編。図書館で借りて、その後注文しました。「ななつのこ」同様、手元において何度でも読み返したい1冊です
学生のときから年月がたっているので懐かしい気分になりました。良い意味で大人になる前の気持ちをずっと持ち続けていきたいなと思いました。