リアリティがあり「尊厳死」とは何かと考えされられる小説です。,祖母の晩年を共に過ごした自分の経験と重なるところがあり考えさせられた。 最後どうなるんだろうと期待せず読み進めていたが、とても温かい気持ちになり涙で終わるなんて思ってもみなかった。 素敵な一冊。,飾らない、何にも忖度しない言葉で描かれているからこそ、鮮明に場面が浮かび上がる。長寿国日本に内在する問題。“家族”がテーマではないのだが、それでも“家族”に執着してしまう。家族だからこそ、“本当の姿”を見せられないこともある。 題名の「スクラップアンドビルド」。この言葉の真意を知るとき、現実が違ったものになってくることに気づく。主人公の“葛藤”がニヒルなようで、どこか情もあり、ユーモア。言葉選びが面白く、新鮮。,「早く死にたい」が口癖の祖父と、その願いをかなえてあげようとする孫の話。「早く死にたい」と言っていても、「そんなこと言わないで。長生きしてね」と言ってもらいたいだけだったりするのかな。どうやって晩年を過ごすのがいいのか、ちょっと考えさせられました。面白かったです。
レビュー(143件)
尊厳とは
リアリティがあり「尊厳死」とは何かと考えされられる小説です。
祖母の晩年を共に過ごした自分の経験と重なるところがあり考えさせられた。 最後どうなるんだろうと期待せず読み進めていたが、とても温かい気持ちになり涙で終わるなんて思ってもみなかった。 素敵な一冊。
飾らない、何にも忖度しない言葉で描かれているからこそ、鮮明に場面が浮かび上がる。長寿国日本に内在する問題。“家族”がテーマではないのだが、それでも“家族”に執着してしまう。家族だからこそ、“本当の姿”を見せられないこともある。 題名の「スクラップアンドビルド」。この言葉の真意を知るとき、現実が違ったものになってくることに気づく。主人公の“葛藤”がニヒルなようで、どこか情もあり、ユーモア。言葉選びが面白く、新鮮。
老人とは
「早く死にたい」が口癖の祖父と、その願いをかなえてあげようとする孫の話。「早く死にたい」と言っていても、「そんなこと言わないで。長生きしてね」と言ってもらいたいだけだったりするのかな。どうやって晩年を過ごすのがいいのか、ちょっと考えさせられました。面白かったです。