北海道日本ハムファイターズのボールパーク構想が生まれたのは2010年。そのプロジェクトリーダー、前沢賢を主人公に、新球場建設地が決まるまでの人間模様を描いたノンフィクション。
札幌市か北広島市かーー。札幌市役所の思い、北広島市役所の思い、住民の声も拾いながら、話は前へと進んでいく。思いは皆ひとつだった。
プロローグ
第1章 流浪する者たち
第2章 眠れる森
第3章 フィールド・オブ・ドリームス
第4章 食肉王の蹉跌
第5章 アンビシャス・シティ
第6章 リトル東京のジレンマ
第7章 創造と、想像と
第8章 ラストイニング
第9章 運命の日
エピローグ
レビュー(51件)
この著者に駄作なし!
そもそもは、札幌ドームのお偉いさんの対応が塩過ぎたことで起こった話ではありますが、その部分は敢えて掘り下げず、かつ、誰かを善玉、悪玉に仕立てることなく、それぞれの立場の主要人物の心情、行動、発言を丹念に織り込んだ力作です。出張の道中で一気に読んでしまいましたが、涙腺が決壊し、ハンカチが登場することが度々あり、隣の人に怪しまれてしまいました…。(追伸)この本を読むまで、「札幌ドームの人(市の役人)はどうしてこんなに高飛車でアホなの?」と思っていたのですが、札幌という都市ができた経緯(歴史)についても、サラッと触れることで、「だから、そういうことやらかしてしまうのね…」の思考回路が見えたような気がしています。この方々が札幌オリンピックを推進すると、札幌の方々にとって、後にかなりまずいことが起こりそう…と強く思います(笑)。
想像をこえた読みごたえ
読み進めば進むほどもう少しもう少しとなかなか読むのをやめられない本でした。読み終わった後は北広島市という場所にこのボールパークが出来上がった喜びを第三者ですが一緒に感じれる一冊でした。 ネットでいろんな情報が飛び交ってましたがこの本を読んでただただすごいことをやりとげた人たちがいたんだと感動しました。
ボールパーク建設という割りとターゲットを絞った感じのテーマだなと思いましたが、読んでいくうちに、建設に関係した人たちの心情や葛藤にすごく惹き付けられ、いっきに最後まで読んでしまいました
今年いちばんのノンフィクション
30歳のとき北海道を離れ、ちょうど今月で道外で過ごした時間が長くなります。故郷の事情にも疎くなってきて、北広島にファイターズの本拠地ができると聞いて唐突感を覚え、かつて拓銀を破綻につなげた「札幌テルメ」や「ザ・ウィンザーホテル」の二の舞いにならなければいいなとぼんやり感じていました。 この本は ES CON FIELD HOKKAIDOを立ち上げた男たちの壮大かつ泥くさいストーリーです。札幌のみなさんはその経緯をご存じなのでしょうが、私にとっては殆ど初めての話です。あらすじは書きませんが、加速度的に登場人物全員が好きになり、不覚にもラストで涙しました。映画化を希望します。