理論の外へ!
風評被害/シャリヴァリ/部落表象へのアプローチ
環境問題と差別問題とのインターセクション(交差性)を解明する
フィールドとの〈対話〉から生みだされる理論的なブレイクスルーの射程とは?
第1部 原発労災不支給問題や「風評被害」の用法より、放射線被曝の影響の過小評価が甲状腺がん患者への差別を助長している点を指摘。 第2部 西欧近世の「魔女狩り」や「シャリヴァリ(民衆的懲罰儀礼)」の研究により、権力への従属と抵抗という両義性を秘めた〈慣習のヘゲモニー〉の解読へ。 第3部 調査拒否等の事例から、同和対策事業における「地区指定」に関与していた行政とも地区住民とも異なる「第三の主体」を解明する。
本書では、前著の方法論(ディスコミュニケーションに着目する〈対話〉論的アプローチ)や理論モデル(環境的正義のヘゲモニー分析に依拠した構造的差別モデル)は基本的に受け継ぎながらも、たんなる記述的分析にとどまらずに、社会史における儀礼研究を取り込みつつ、より深い社会学的な理論化をめざしたい。(「はじめに」より)
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