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とれたての魚介類と、地元の有機野菜を使った料理が評判を呼び、海果の店は軌道に乗りはじめた。わけあって一人暮らしの 13 歳の愛に加え、迷子のサバトラの子猫も海果の家で暮らすことに。しかし、この店ごと買い取りたいという人が現れてーー潮風の中で始まる恋と友情、そして新しい夢。葉山の海辺にある小さな料理店を舞台に、自分の居場所を見失った人々が、心を癒していく姿を温かく描くシリーズ。爽やかな感動の物語。 潮風メニュー 目次 1 女優デビューも、楽じゃない 2 天使のラッパ 3 ポニー・テールは、少し切なくて 4 オジサン、化けの皮が、はがれちゃうよ 5 不ぞろいのトマトたち 6 それは、太陽の味がする 7 桃ちゃんは、天国で見ている 8 僕の心臓のBPMは…… 9 青山通りを、タヌキが二匹 10 4800円が泳いでいる 11 ガサ入れ 12 君に嫉妬してた 13 せっかく、泳ぎを覚えるチャンスだったのに 14 不器用な町 15 タコは、ときどき噛みつくから 16 吾輩は猫であり、名前はサバティーニ 17 その手は、希望という名の苗を植えている 18 君の心は無添加だから 19 放っておけないんだよ 20 イカスミ砲 21 キャッチャー・ミットは、1センチも動かない 22 わたしのお母さんじゃないの? 23 幸せって…… 24 そのとき、風が吹いた 25 ハートロス 26 ブイヤベースではじまる恋もある 27 あの夏に忘れ物 28 きっと、神様が見ていたんだ あとがき
レビュー(6件)
喜多嶋ファン
喜多嶋隆さんの本は全て読んでいます。爽快はストーリー、しっかり軸を持って生きている主人公。読み終わった後の爽快な気持ち、今後の生き方を考えさせる本です。
雑
お気に入りの作家であり、大満足している。
潮風キッチンシリーズ第2弾で、単体でも楽しめますが、前作から読まれることをお勧めします。 誰でも、誰かから必要とされているという、重要なテーマが引き継がれています。 コピーライター出身の筆者の作品には、毎回心に残る言葉が散りばめられています。 見栄や欲や損得勘定といった添加物がない、不器用なヒロインの人生に、現実はなかなかこうは…と思いつつも、応援したくなる一生懸命さゆえの美しさ、愛しさを楽しんでください。