マルクス経済学の中で一世を風靡した宇野(弘蔵)学派の特異な存在であった岩田弘は、『世界資本主義』(未来社版、1964年)を出発点として、1990年代以降においてソ連邦の崩壊、中国巨大資本主義の登場によって様相が一変した世界資本主義の意味解析に取り組み、旧版『世界資本主義』を『世界資本主義1』に改訂して、さらに新たなコミュニズム(コミュニティ主義)の理論的枠組みを構想する『世界資本主義2』を目指したが、脱稿できないまま逝去された。岩田弘の遺稿と研究者による「世界資本主義」論の検証、そして追悼文を収録した遺稿集である。
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