日常に潜む、誰もがカルト化する可能性とは?
旧統一協会と政治の癒着の問題、カルト宗教信者の家族や2世の苦しみが報道される中、宗教が一括りにされ、忌避される傾向にある。本書はカルト宗教と健全な宗教の見極め方をわかりやすく指南。カルト問題の現状、カルトの基礎知識、被害防止の対策も網羅。誰もがカルト化する可能性があることを知ることが、カルトへの最大の防御になると訴える。カルト脱会者で、カルト被害者支援に尽力する2名の牧師による渾身の1冊。
鈴木エイト氏(ジャーナリスト・作家)推薦!
「カルトを脱した2人の牧師が問題の本質を解き明かし対策を書き尽くした」
【目次】
はじめに……川島堅二
プロローグ この本を書くまでのわたしの半生記
牧師の仕事の原動力はカルト体験……齋藤 篤
カルト脱会者のわたしがカルト被害者支援をするワケ……竹迫 之
第1部 カルト問題の「今」
第1章 まだ終わっていなかった「旧統一協会問題」
安倍晋三元首相銃撃事件
旧統一協会がもたらした多大な害
合同結婚式から今日までの「カルト30年」
第2章 あらたに浮上したカルト問題
カルト宗教2世問題
インターネットとカルト
教会のカルト化
第2部 「カルト」とは何か
第1章 あらためて「カルト」とは何か?
カルトの定義とその見極めかた
カルトとはゆがんだ支配構造
宗教だけにとどまらないカルト
第2章 誤解されやすい「カルト」
「カルト」と「異端」の違い
「カルト」と「オカルト」の違い
カルトに対する無関心と過剰な恐怖心
第3章 カルトと「マインド・コントロール」
それが「カルト」なんて最初は誰も思わない
マインド・コントロールの仕組み
見た目は「普通」だけれども
第3部 カルト被害防止のために
第1章 カルトは対岸の火事ではない
支配されたいわたし
支配したいわたし
正義という名のもとに起こるカルト
第2章 あらゆるカルトに向き合うということ
まず自分自身と向き合う
カルトに巻き込まれている方々と向き合う
カルトを容認する社会と向き合う
第3章 これからの課題
若者のただなかで広がるカルトへの対策
2世問題と社会福祉的アプローチによるカルト対策
〈コラム〉カルト宗教2世の体験 「わたしはOK」と思えるようになるまで……齋藤朗子
おわりに……竹迫 之
レビュー(2件)
カルトは誰にとっても身近な問題。
カルト脱会経験者によって、どのようにカルト宗教に巻き込まれて、マインド・コントロールを受け、奉仕を強要され、またいかに脱会することが難しいか、脱会後も心のケアが必須であることなど、自身の体験を踏まえてリアルに書かれています。特に若い世代のお子さんを持つ親御さんは、読んでおくことをお勧めします。 私自身は、カルトは宗教だけでなく、会社や家庭でも起こり得る、非常に身近な問題だと思っています。 最初はごく普通の集まりだったはずが、感染症でも流行ったかのように、ある時から病んでいくのを、何度か目の当たりにした経験があります。 カルトの被害は他人事ではないけれども、むやみやたらに恐れるのも危険。そういう人ほど、いざ警戒心がなくなると、とことん信頼してのめり込む傾向が強いからです。 オール・オア・ナッシングで、極端から極端に走るのではなくて、カルトを正しく恐れることで、支配されたり・支配したりしない、バランスの取れた考え方や人間関係を学ぶことが大切。本書の内容を学校などで学べると、被害が少なくなると期待しています。