- 12
- 3.9
コンゴ、ウガンダ、ガーナ、ブルキナファソ、コートジボワール……アフリカ各国で著者が出会ったのは、なんと日本の新宗教を信じる現地住民たちだった。統一教会、創価学会、真如苑、崇教真光、幸福の科学、ラエリアン・ムーブメント、天理教などを信じる彼らの生活や思い、現地での実像や人気の理由に迫る、唯一無二のルポ。その後の情報を追記し、新章を増補。 解説 安田峰俊 カバーイラスト 太田マリコ カバーデザイン 中村道高(tetome) まえがき 第1章 ラエリアン・ムーブメント 「科学は宗教に代わる」/ラエリアンとの出会い/テレパシー交信/モットーは「強制 しないこと」/ラエリアンはフリーセックス団体か?(アフリカでの事例)/「他者を 愛する前に自分自身を愛さなければいけない」/ラエルのアフリカ賛美/どうしてラエ リアンになったのか/ラエリアンに魅せられるアフリカ的な理由 第2章 幸福の科学 東大卒、元商社マンの教祖/ウガンダと幸福の科学/宗教が大好きな国、ウガンダ/幸 福を求めてウガンダへ/ウガンダ仏教センター/バハイ教の礼拝堂/大川隆法のウガン ダ大講演会/東アフリカ最高学府にて/ウガンダ在住の日本人天理教信徒/幸福の科学 ウガンダ精舎/インド人に「仏陀再誕」を質問/宗教の目指すものはみな同じ。そして それは自分次第…… 第3章 真如苑 唐突な真如苑信者との出会い/積極的な「オタスケ」活動/ジャックの自宅にて/真如 苑ボボジュラソ支部/アフリカ人初の真如苑信者 第4章 崇教真光 「お浄め」をするアフリカ人/リスナー二億人の国際ラジオで紹介される崇教真光/真 光のアフリカ的な魅力/「宗教施設」ではなく「道場」/ツキナミサイ(月次祭)に参 加/コートジボワールの内戦と崇教真光/「アビジャン・ダイドージョー」 第5章 統一教会 合同結婚式でアフリカに嫁いだ日本人女性/日本人宣教師がブルキナファソに統一教会 を伝道/アメリカ留学帰りの副会長/文鮮明の死/「よさこい節」を伝道しに来た統一 教会の宣教師/なぜコンゴ?/統一教会でつながるコンゴと日本/旧統一教会のアフリ カ宣教活動──文庫版追補 第6章 創価学会 六〇年代からアフリカに注目/ブルキナファソの勤行/アフリカで広宣流布/アフリカ で宗門批判/日蓮正宗とガーナ/ガーナ到着、まずは創価学会へ/アフリカ人法華講員 /日蓮正宗ガーナ・アクラ闡明山法華寺/学会員はアフリカの仏教者 文庫版新章 日本に進出するアフリカの新宗教 埼玉県のイスラーム神秘主義教団/セリン・トゥーバの家へ/私服警察と多文化共生/セリン・トゥーバの家の機能と目的/集会に来る日本人/「こんなところにセネガル人」 あとがき 文庫版あとがき 解説 中国、アフリカ、新宗教 安田峰俊 参考文献
レビュー(12件)
新刊本としての存在を知らず、文庫化されたという報を耳にして購入してみた。著者は実際にアフリカ各国で生活した経験があり、その中で実際に現地の寺院などを訪問して丁寧に考察されている。創価学会のような大手だけでなく、中堅以下の宗教もかなり進出していることに驚いた。
アフリカにいる日本の新興宗教信者を取材して、実際に集会などにも参加した記録が書かれています。以前シンガポールの安宿に泊まったら目の前が創価学会でびっくりしましたが、アフリカでこんなにも信者がいることには驚きました。アフリカの人々は信心深いというか、精神的な拠り所を求める人が多いのかなという印象を受けました。
日本の状態も良く分からないのに、外国の状態を知りたくて…