「健康で長生きしたい」と願うのは、万人の願いです。「健康で長生きする」といことは「健康寿命を延伸する」ということです。「健康寿命の延伸」は多くの人々の関心事であるため、マスコミなどでも取り上げられ、多くの政治家もマニフェスト・公約に掲げています。また、多くの市町村の重点課題にも掲げられています。しかし、「健康寿命を延ばすために、具体的に何をしたらよいのか?」について医学的・科学的根拠を示して語られることは、あまり多くありません。私には、健康寿命という言葉だけが世の中に氾濫し、いたるところに浮遊している「根なし草」のように見えてなりません。 「健康寿命を延ばすためにはどうしたらよいのか?」---その解答を模索して、到達したのが本書「SUKSK(スクスク)生活のすすめ」です。SUKSKの「Sは食事」、「Uは運動」、「Kは休養」、「Sは社会」、「Kは禁煙」のローマ字の頭文字を取ったものです。本書の「第一部」では、健康寿命を延伸するための医学的・科学的根拠を呈示し、健康寿命を損なう3大原因である認知症・運動器疾患・脳卒中についての基本的医学知識を解説しました。また、必要に応じて最近の知見も紹介しました。「第二部」では、「SUKSK(スクスク)生活」の具体的方法について紹介しました。健康寿命に影響するこれらの因子に配慮した生活をすることで、健康寿命を損なう病気の発症を予防する方法について具体的に解説しました。 本書は、医学・医療の専門的知識がない方でも理解できるように、専門用語の使用はなるべく避け、あるいは解説を加えて執筆しました。しかし、内容のレベルについては医師が読んでも得るところがあるように配慮しました。この一見、矛盾した試みが成功することを願ってやみません。本書が皆様の健康生活の一助となれば、本書の作成に関わった者一同、望外の喜びです。
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