わたしが愛した「やさしい故郷」は日本が奪った国だった。1927年・植民地朝鮮に生まれた作家の切なる自伝エッセイ、待望の復刊。解説 松井理恵
わたしが愛した「やさしい故郷」は
日本が奪った国だった。
1927 年、植民地朝鮮に生まれた少女ーー
『まっくら』『からゆきさん』の著者が綴る17 年間の自伝エッセイ
人間の業を映す独自の作家活動を続けた森崎和江は、日本統治下の朝鮮に生まれた。大邱、慶州、金泉、現地で教師を務める父、温かな母と弟妹、そして「オモニ」たち──歴史的背景を理解せぬまま己を育む山河と町をただひたすら愛した日々に、やがて戦争の影がさす。人びとの傷と痛みを知らずにいた幼い自身を省みながら、忘れてはならぬ時代の記憶を切に綴る傑作自伝。解説 松井理恵
序 章
第一章 天の川
第二章 しょうぶの葉
第三章 王陵
第四章 魂の火
余 章
あとがき
解説 松井理恵(社会学者、韓国語版『慶州は母の呼び声』共同翻訳者)
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