チッソ守山工場に着任した当時の細谷はチッソが抱える問題、水俣病の事を知らなかった。そのことに大きなショックを受け、各地の公害問題や労働災害の支援に動く。
「水俣病の問題は僕にとってはずっと教師のような存在です。水俣の問題がなければ僕は琵琶湖の問題にそれほど取り組まなかったかもしれない」といい、やがて「社会の福祉化、福祉の社会化が必要」と、生協運動に取り組む。
保守地盤が強い滋賀県で、労働団体が共闘して革新知事、武村正義誕生を実現させた、環境滋賀の立役者でもある。武村正義に「野の人です。政治の友である」といわせる細谷卓爾の足跡を克明に詳述し、その思想の淵源を探る。
第一章 琵琶湖を抱きしめる
第二章 戦前から戦後へ
第三章 チッソと闘う
第四章 労働運動の道
第五章 県政の大転換
第六章 よみがえれ琵琶湖
第七章 協同組合が社会を変える
第八章 海を越えて
解説 関西大学准教授・大門信也氏
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