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複雑性PTSD(C-PTSD)は、小児期に親や養育者などからの虐待やネグレクト、DVなどのトラウマティックなできごとに繰り返し長期にわたってさらされることによって起こります。子ども時代に身体と心に深刻な影響を受けるとおとなになっても他者への不信感や不安定な体調や情緒に苛まれ、自分自身を責めたり傷つけたりすることがあります。 本書では、ソマティック・アプローチとマインドフルネスを基盤としたトラウマ臨床で成果を上げている著者が、複雑性PTSDの症状やメカニズムをわかりやすく説明したうえで、自分にコンパッション(思いやり)を向けることに焦点をあてて、身体と心を癒していくセルフケアのスキルを紹介しています。 よくみられる症状や感情調節、対人関係の問題などへの対処法、また、複雑性PTSDをかかえる人の体験談を自分のペースで読み進め実践していくことで、子ども時代のトラウマから自分の人生を取り戻すための道を歩むことができるでしょう。 第1章 複雑性PTSDの理解 第2章 回避症状からの回復 第3章 侵襲的・侵入的な症状からの回復 第4章 抑うつ症状からの回復 第5章 情動調整不全のマネジメント 第6章 解離症状からの回復 第7章 健康的な対人関係を築く 第8章 自己認識の問題からの回復 第9章 虐待者への過剰な同一化からの回復 第10章 絶望と失望の感情の克服 第11章 その勢いのままで
レビュー(7件)
まだ全部を細かく読めておりませんが、気に止まったところから読んでおります。 著者の方も訳者さんも専門家であることが、当事者にとても配慮された読みやすい文章になっている理由なのだと思いました。とても優しいです。 それなのに、それでも、やはり読み進めることは負荷のかかる作業です。それだけ大きな苦しみだからだと思います。 とても役立ちそうな本なので、ゆっくり読み進めたいと思います。 ありがとうございました。
理解するのが難しいと思うところもありましたが、たくさんの事例がのっていて、参考になりました。