著者は、論理的思考の研究と教育に、多少は関わってきた人間である。その著者が、なぜ論理的思考にこんな憎まれ口ばかりきくのかといえば、それが、論者間の人間関係を考慮の埒外において成立しているように見えるからである。あるいは(結局は同じことなのであるが)、対等の人間関係というものを前提として成り立っているように思えるからである。だが、われわれが議論するほとんどの場において、われわれと相手と人間関係は対等ではない。われわれは大抵の場合、偏った力関係の中で議論する。そうした議論においては、真空状態で純粋培養された論理的思考力は十分には機能しない。
レビュー(42件)
難しいのが好きな人、どうぞ!私は必要に応じて読みたいと思います。
パオロ・マッツァリーノさんの紹介で、買わせていただきましたが、とても面白くしかも勉強になりました。人を説得するのは論理ではなく詭弁が有効、というのは実感としてわかりますね。論理でねじ伏せたところで、相手が尊敬してくれるどころか、恨まれるだけってことおおいです。
大変参考になりましたのでみなさんにおすすめします
反意的で挑戦的なタイトルではあるが、ここでいう「論」とはレトリックとしての学問的な「論理」のこと。当然そんな「論」が実生活で役に立つわけはなく、一般人である私たちが通常生きていく上で使っている論理展開(ディベートを含む)というのは、学問上では「詭弁」とされるものが多い。その点をおさえての「論より詭弁」というのがタイトルの意。「詭弁」のその効果を最大限に引き出し、自身に有利で説得力のある主張をするための指南書。
読みました。読み終えました。ふう。ちょっと分かりにくいところがありました。筆者の方の言い回しがちょっととっつきにくかったり、引用がアカデミックで、「自分には」むずかしいところがありました。ロジックが得意な方はどうぞ。もちろん、自分にとっても分かるところがあったので、参考になりました。たとえば、相手の言い負かせ方の具体的なイメージが掴めました。