源氏物語は雅びで華やかな世界といわれるが、はたして本当に雅びで華やかな世界なのであろうか。先入観に捉われずにすなおに読めば、それは現代に生きる私たちの<いま>と重なる孤独な人々の世界であった。
はじめに 文献学(philologie)の立場から見た源氏物語の底流第一部 末世の聖帝桐壺の政治路線とその苦悩第一章 桐壺帝の抵抗・挫折・再起ー桐壺巻を帝サイドから読むー第二章 帝桐壺にとっての宿曜の予言と冷泉の誕生第三章 末世の聖帝桐壺の意志と須磨・明石巻の天変第四章 前坊廃太子第五章 六条御息所の悲劇の構造第六章 大君の死と中君の結婚第二部 女人往生への道第一章 東屋ー歌のない世界ー第二章 二重の浮きー浮舟巻を読むー第三章 蜻蛉巻を読む第四章 浮舟の失踪から出家までー手習巻前半を読むー第五章 女人往生への道ー明石中宮の役割と浮舟の受難ー
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