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ラルフはあくたれねこでした。もう、これでもか、というほどの。セイラがかわいがってもおかまいなし。セイラは、からかわれても、パーティーをだいなしにされても、お母さんのお気に入りの鳥を追いまわされても、お父さんのパイプでしゃぼん玉をとばされても、ラルフがすきでした。ラルフはセイラのねこでした。ところがある日、ラルフのあくたれは、度をこしてしまいます。ねこが、ぜったいやらないことを、しでかしたのです。サーカスでのできごとでした。「きょうのラルフのいたずらはひどすぎる」と、お父さんはいいました。「ラルフ、ときどきあんたをかわいいとおもえなくなるわ。」と、セイラはいいます。ほんとに、そのとおりでした。最後には、セイラの愛がまさり、ほんのすこしいい子にしていれば、やさしくしてもらえるということが、ラルフにもわかります。そして、ラルフのあくたれぶりも変わります。でも、やさしくおもいやりのあるねこに大変身したラルフでも、たまにはあくたれたい、という誘惑にまけてしまうこともありますけど、ね。4才くらい向き。
レビュー(64件)
あくたれラルフはセイラの猫でした。ラルフのあくたれっぷりといったら、それはひどいものでした。セイラをからかう、パーティーのクッキーをすべて一口だけかじってしまう、お父さんが一番大事にしているパイプでシャボン玉をふく、お母さんがかわいがっている鳥を追いまわすなどなど…。家族でサーカスを見に行った時のラルフのいたずらは特にひどく、ついに家族に見放されてしまいます。ラルフはサーカスで働くことになりましたが、ひどい扱いを受けて逃げ出すことに。行き場のないラルフは町の横丁で寝泊まりしますが、生ゴミ熱にかかってしまい…。 ラルフのあくたれっぷりはちょっと悪たれの域を越えているような…。木の枝にぶら下がったブランコにセイラが乗っていると、その木の枝をラルフが切ってしまうページがあるのですが、毎回「セイラがケガしちゃうよね」と娘は心配そうに言っています。いや本当に!悪たれではすまされないぞ!ここまでのことはしませんが、子どももいたずらをしてどこまで親に許されるか試すときありますよね。怒りながらも、ラルフの家族のように、ついつい許しちゃうんですよね。
初めて本を楽天ブックで買いました。本はとてもキレイに届きました。 本の内容は日本語訳が我が家の3歳と5歳には難しいかなーと感じました。まず、あくたれと言うのが馴染みがないかなーーと、なじみがない言葉がちらほらと…和訳だからかなーーー… 何度も読み返してみます
まさにラルフのようなあくたれ息子を持つ母として、どうにか息子の心に響いてくれる絵本がないかと探し見つけ購入しました。 セイラの「ラルフ、ときどきあんたをかわいいとおもえなくなるわ」やお父さんの「おいラルフ、すこしはまともになれ」の言葉は何度も息子に対して抱いたことのある感情でした。サーカスに置き去りにするシーンも、実際にすることはないにしろ、それほどの家族の心痛も共感できました。 それでも決して消えることはない家族のラルフに対する愛情、これこそ息子にわかってほしいことでした。 毎日毎日悪さして、怒られて、泣いて、の繰り返しですが、家族は息子のことを愛しています。 4歳の息子ですが、読み終わった後は少しシュンとしていました。 日々の悪戯はまだまだなくなりませんが、サーカスのシーンのように周囲に迷惑のかけるようなことは絶対にしないよう、今後も絵本を読み聞かせようと思います。
母に頼まれて。
ボランティアで読み聞かせをしている母に頼まれて注文しました。 よいお話で、母はとても満足しています。
絵本館の冊子を見て、いつか買おうと思っていました。本当ににくたらしいラルフをあたたかく見守る女の子がほほえましく、愛情について考えさせられます。