【輸入盤】『バッハ&チック・コリア〜バッハ:ゴルトベルク変奏曲、14のカノン、チック・コリア:チルドレンズ・ソング』 ルイザ・ボラク(ピアノ
チック・コリアに至る、ボラクが追求するバッハの深すぎる世界
ユニークなレパートリーを抜群の技巧で紹介するルーマニア出身のピアニスト、ルイザ・ボラクの最新盤はバッハとチック・コリア。凝りに凝った内容に注目です。
ディスク1は『ゴルトベルク変奏曲』。生き生きとした推進力が魅力で、あっという間に聴き通してしまいます。ディスク2はボラクの真骨頂。ゴルトベルク変奏曲のアリアのバスに基づく『14のカノン』のピアノ版が大歓迎。1974年に発見されたもので、『ゴルトベルク変奏曲』の展開がまだ続くことを示しています。
さらにバッハ作品の編曲8篇を披露。ボラクが崇拝する偉大な同郷の先達リパッティ、タルコフスキーの「惑星ソラリス」のテーマ『主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶ』を含むブゾーニ、ギレリスが愛奏した『前奏曲ロ短調』を含むジロティらが何故バッハを編曲したのか、ボラックは神学者に問うて探ったとされます。ケンプ編のコラール前奏曲『わが心の切なる願い』は『マタイ受難曲』の有名なコラールと同じメロディで非常に感動的です。
アルバムはバッハで終らず、何とジャズの神様チック・コリアの『チルドレンズ・ソング』全20曲に続きます。チック・コリアは『ゴルトベルク変奏曲』を愛し、「多大なインスピレーションを与えてくれた」と記していますが、『チルドレンズ・ソング』はまさにコリア版の『ゴルトベルク変奏曲』で、指の練習を主眼にしながらも遊び心とダンスの精神を受け継いでいます。ボラクはコリアのミュージック・アカデミーのワークショップに参加し、「忘れられぬ特別なもの」だったとしており、まさに直伝で、ジャズ的なリズムの良さに感心させられます。(輸入元情報)
【収録情報】
Disc1
● J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV.988
Disc2
● J.S.バッハ:14のカノン BWV.1087(ゴルトベルク変奏曲へ)
● J.S.バッハ/リパッティ編:豊かな毛並みの羊が〜狩りのカンタータ BWV.208より
● J.S.バッハ/リパッティ編:羊は安らかに草を食み〜狩りのカンタータ BWV.208より
● J.S.バッハ/ブゾーニ編:目覚めよと呼ぶ声あり BWV.645
● J.S.バッハ/ブゾーニ編:いざ来たれ、異教徒の救い主よ BWV.659
● J.S.バッハ/ブゾーニ編:主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶ BWV.639
● J.S.バッハ/ケンプ編:わが心の切なる願い BWV.727
● J.S.バッハ/ジロティ編:前奏曲 ロ短調 BWV.855a
● J.S.バッハ/ジロティ編:アリア〜管弦楽組曲第3番 BWV.1068より
● チック・コリア:チルドレンズ・ソング(全20曲)
ルイザ・ボラク(ピアノ)
録音時期:2023年10月27,28日、11月23日
録音場所:ハノーファー、テスマル音楽スタジオ
録音方式:ステレオ(デジタル)
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