本書は総論と各論に大別し、総論では薬剤起因性にみられる機会の多い精神症状と神経症状の臨床的特徴と発症機序を薬理学的・生化学的に記載し、薬剤起因性精神神経障害の診察方法と治療方法を紹介した。各論では、薬剤別に発症頻度の高い精神症状と神経症状をとりあげ、薬剤のもつ薬理作用に基づいて発症機序や臨床的特徴を説明した。すなわち、精神科学と神経内科学を専門としない医療者のために、精神症状や神経症候の臨床的把握方法・薬剤の精神医学的および神経医学的副作用の臨床的特徴・薬剤の中枢神経系への薬理作用・薬剤起因性精神神経障害に特異的な臨床検査法などを簡潔に説明し、さらに臨床医療に直ちに応用できる病態や起因薬剤の薬理作用に応じた治療方法を記載した。また、一般内科医・研修医・救急医療担当医・開業医・看護者などにも理解してもらえるように、専門用語には解説をつけ、また可能な限り平易な用語を用いて説明した。
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