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2012年、ブラジルのリオデジャネイロで国際会議が開かれました。環境が悪化した地球の未来について、話し合うためでした。世界中から集まった各国の代表者は、順番に意見をのべていきました。しかし、これといった名案は出ません。そんな会議も終わりに近づき、南米の国ウルグアイの番がやってきました。演説の壇上に立ったムヒカ大統領。質素な背広にネクタイなしのシャツすがたです。そう、かれは世界でいちばん貧しい大統領なのです。給料の大半を貧しい人のために寄付し、大統領の公邸には住まず、町からはなれた農場で奥さんとくらしています。花や野菜を作り、運転手つきの立派な車に乗るかわりに古びた愛車を自分で運転して、大統領の仕事に向かいます。身なりをかまうことなく働くムヒカ大統領を、ウルグアイの人びとは親しみをこめて「ペペ」とよんでいます。さて、ムヒカ大統領の演説が始まりました。会場の人たちは、小国の話にそれほど関心をいだいてはいないようでした。しかし演説が終わったとき、大きな拍手がわきおこったのです。
レビュー(231件)
人生の中で一番大好きな絵本です。 大切なことを教えて下さり、ありがとうございます。
あるYouTuberの方が紹介していて、気になったので買って読んでみました。とても良かったです。私自身かなり浪費家で、加えて飽き性なので「今ある物で満足する」ということがなかなか難しかったです。貧しいのだと思います。こちらの絵本をもう何度も読み返していますが、とても勉強になります。
早速読みました
今来日中の時の人です、TVにも出演されていて昔は激しい方だったとは思えない位に温厚なお顔をされていますね。国の違いや様々な考え方が有りますがご自身が質素な生活をされていてのお言葉ですからとても重みが有ると思いました。何でも欲しがる孫に読ませようと思いましたが6歳にはちょっと難解かも知れませんが本棚の目につくところに置いて少しづつチラチラと見せながら贅沢と幸せの違いを教えようと思います。
小学3年生は理解できるかな
3年生の孫にプレゼントしようと思っていますが、少し理解できないかと考えています。
人としての本当の生き方
テレビで初めて知り、彼のライフスタイルに感銘。現役時代を知りませんでしたが、我々人類が発展から得た便利によって失った心の豊かさ。本当の貧乏の意味を語る映像に映る彼の自宅、水色のオンボロワーゲン、農園。何か懐かしい人に逢えたようなお人柄に、彼の生き方、メッセージを子供たちにぜひ伝えたいこと注文させていただきました。素敵な本です。 ペペありがとう。いつまでもお元気で。