メキシコの南、中米グアテマラ共和国。四国ほどの小さな国に、大学を休学し、中村陽太はスペイン語学留学に出発した。空港から留学先の都市、アンティグアへ向かう道中、中村陽太は民族衣装を着た少年に出会う。その少年の漆黒の瞳に、吸い込まれそうな錯覚を覚えた中村陽太は、一瞬意識を失う。日本を出発したのは2020年2月29日。うるう年。グアテマラと日本の時差は15時間。グアテマラへの到着は、2月29日のはずだった。ホームステイ先に到着し、部屋のベッドに腰かけ、ふと、中村陽太がカレンダーを見ると、フェブレロ(スペイン語で2月の意味)と大きなフォントで飾られた文字が目に入った。しかし、次の瞬間、驚愕する。そこには、あるはずのない、2月30日と・・・。そこから始まる、未知との境界の物語。
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