「武士道といふは死ぬことと見付けたり」で名高い『葉隠』は、
一度きりの人生をフルに生きるための心構えを説いた情熱の書だ。
信念を持つことによって幸福の基準を先どりし、それに殉じて生きること。
つまり、こちらから世界に意味づけして生きていく生き方こそ、『葉隠』の哲学なのだ。
本書は、『葉隠』のなかでも核心的な箇所をピックアップし解説した一冊である。
三百年前に生まれた「サムライの教科書」には、よるべなき日々を生きる私たちを
勇気づけてやまない叡智があふれている!
<目次より>
まえがき
第1章 あの人生ではなく、この人生を
1 『葉隠』のための弁明
2 「いま」を生きるための『葉隠』
3 自分の幸福ぐらい自分で決めろ!
4 この人生を生き抜け!
5 好きに生きればいいさ
第2章 死ぬことと生きること
1 なぜしつこく「死ね」と言うのか
2 覚悟のススメ
3 論理を超越せよ!
4 知恵もスキルもいらない!
第3章 気力の出し方、自信の育て方
1 「サムライ」の条件
2 武士の理想像「クセモノ」とは?
3 信念と気力で戦え!
4 大高慢の心をもて!
5 生き方のルール「四誓願」とは?
6 気力 vs. 肉体
7 信念に狂え!
第4章 外見の飾り方、内心のあらわし方
1 他人から見た「私」が大事
2 見ばえを気にするのが武士道
3 『葉隠』流コミュニケーション術
第5章 上昇志向と向上心
1 「出世」の考え方
2 「角蔵流」仕事術
3 習い事の根っこをつかめ!
4 心に「道の絶えたる位」をもて!
第6章 刀としての言葉の作法
1 口は慎め!
2 失言とのつきあい方
3 武器としての言葉
4 目上の相手に意見するには
5 相手の話は「弁証法」で聞け!
6 友人のなぐさめ方
第7章 生きることの意味は自分で定義する!
1 勝負どころでの身の処し方
2 「畳の上の武士道」の教え
3 まわりを巻き込む「慈悲」の心
4 許される失敗と許されない失敗
5 スピリチュアル・リテラシー
6 恋の仕方
7 はかない人生だからこそ
巻末付録 『葉隠』おもしろ話集
文庫版あとがき
レビュー(1件)
畳の上の武士道=情熱的に今を生きる
「どう生きるか」を追求した『葉隠』を著者独自の視点を交えて解説してくれた、タイトル通り超入門の書。原文にあたる前に読むのに最適だと思う。 曲者であること、出世の意義、言葉の作法、恋の仕方…多岐にわたる事柄について言及し、前向きかつ姿勢を正しく生きるための指南書。 幕末の志士たちが「狂」という語を積極的に使っていたけれど、「狂」とは論理や打算を超えて、信念を持って今を全力で生きること。