「良くも悪しくも、大自然の天候しだいというような、ある種の無力感に日々襲われ続けていた」という精神看護の世界。それでも、さまざまな感情に押しつぶされそうになりながらも看護師は、正面から患者と向き合おうとする…。本書は、そんな精神看護の世界を歩み続けてきた著者の、臨床へのエピソード、看護への思いと哲学、その未来への道標をまとめた1冊である。精神看護の世界で多くの看護実践論やナラティヴ論を広げてきた著者の最新の著書。思想実践の軌跡。
第1章 「聞こえない声」はどこに届くのか?-精神科看護における「語り」について;第2章 語りはなぜ可能なのか;第3章 言葉に抗して声とともにー「臨床の詩学」再考;第4章 ケアはいかにしてナラティヴに出会うのかーその困難さと容易さから見えるもの;第5章 精神科看護のための物語ー臨床民族誌的思考と記憶;第6章 なぜナラティヴなのかー『想像ラジオ』の読解から;第7章 研究的臨床実践とナラティヴ・アプローチ;第8章 看護批判としてのナラティヴ;第9章 看護にとってナラティヴとは何かーあるいはナラティヴによる小看護論
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